店舗を持たない派遣型風俗のデリヘルは、ソープやピンサロなどの店舗を構えた店舗型風俗とは異なり、テナントビルの一室や、マンションの一室などの物件で開業できるのが大きなポイントです。一般的にテナントビルにある物件は「テナントタイプ」、マンションにある物件は「マンションタイプ」と呼ばれます。それぞれの物件には長所や短所がありますので、営業スタイルや用途、予算に合わせて選びましょう。
事務所一室で開業できるデリヘルと、店舗型風俗&受付型風俗の違い
デリヘルはお客さんを迎えるネオン看板、受付、接客場所等々、店舗を持たなくても事務所一室で開業できる画期的な風俗。またネットを利用して集客ができるため、風俗業に縁のなかった人でも経営に参入しているのが特徴です。
なぜ、デリヘルはビルやマンションの一室で、業務が可能なのでしょうか?デリヘル、店舗型ヘルス、ホテルヘルスの各業態の違いを見ればよく理解できます。
店舗型ヘルス
受付、待機場所、接客する部屋などを設置。風営法により、営業時間は24時まで。看板を出すことは可能。
ホテルヘルス
店舗内に受け付けはありますが、待機場所や接客する部屋はありません。お客さんは受付で女の子を写真指名し、料金を支払い。お店から紹介されたレンタルルームやラブホテルに移動してサービスを受けるシステムです。看板を出すことは可能ですが、店名表示は不可。
デリヘル
お客さんとのやりとりはすべて電話となるため、事務所一室で営業可能。店舗型の受付がなく、お客さんとの初顔合わせ~料金の受け取りは、すべてコンパニオンが行います。24時間営業できますが、看板を出すのは不可です。
テナントタイプ物件の長所と短所
マンションタイプは住居を目的として設計されているため、台所、バス、トイレなどが室内に設けられています。一方、テナントタイプは事務所や店舗としての使用を前提に設計されているため、室内にバスはなく、台所やトイレは同じ階の共用部分にあるのが定番です。
テナントビルにあるテナントタイプの事務所は、一般的に事業所らしい外観と間取りを備えています。多くのテナントタイプはマンションタイプのように靴を抜き、スリッパに履き替える必要がなく、人の出入りの多いビジネスシーンでは使い勝手が良いのが特徴。
また、テナントタイプは内装に工夫を凝らすこともでき、面接にやって来るコンパニオンやお客さんに、「店舗の個性」をアピールでき、「事務所らしさ」という安心感を与えてくれるのもポイントです。
事務所として使用するには勝手のいいテナントタイプですが、一般的に間取りは広いものの、マンションタイプよりも敷金・礼金などの初期投資が高額。また内装に凝った場合、退去時の修復に敷金を超えるお金がかかってしまう場合もあります。
マンションタイプ物件の長所と短所
マンションタイプは通常の住居を事務所として貸し出している物件。1ルームや1Kなどの単身者用が多く、テナントタイプよりも室内は狭め。また室内に台所、バス、トイレが設置されており、テナントタイプに比べて生活感が出てしまうのがネックといえばネック。住居を利用しているため、事務所としての印象が薄いのが特徴です。
そのため、デリヘルの事務所として使用する場合は、デスクや棚などにこだわったり、オシャレに装飾するのが定番。工夫次第では、テナントタイプに引けを取らない室内に仕上げることもできます。
マンションタイプの長所は、何といっても家賃の安さ。また全般的にテナントタイプに比べて敷金・礼金が安く抑えられており、「初期費用を抑えたい」というデリヘル経営者には重宝されています。