日本全国を旅する風俗評論家・岩永文夫氏が各地の裏風俗や温泉、酒、うまいもの、観光地などを紹介する旅情いっぱいのコラムです!
さてコザ吉原は本島中部地区では、これまでも一番大きなチョンの間街であった。それも地元の男たちが夜な夜な集まってきてはウンヒウンヒと頑張っていく街なのである。 その周囲は金網で取り囲まれた基地の町でもある。そうそう、あの有名な「十九の春」が作られた街でもある。
こちらが盛り上がるのは多く夜の十時を過ぎてから、そのまま朝までがチョンの間屋さんの書き入れ時となる。だから街のなかを一通り歩き回って可愛いお嬢ちゃんを見つけたとしても焦ることはない。 時間はたっぷりあるし、その上一人のお遊びタイムは先述したように十五分が相場なのだから。ここは気持ちを落ち着けてオキニを探そう。沖縄の遊びはこれでよいのだ!
でもって御当地で英気を養い、ついでに勢いを高め、さらに腹を一杯にするには街のなかにあるおでん屋へ行こう。沖縄のおでんには、アシデビチという豚足があったり、 ナッパといってレタスの葉っぱが入っていたり本土のそれとは若干趣を異にしている。それが面白い。そして飲む酒は当然シマ酒そう泡盛である。 おでんと泡盛でパワー・アップして勇躍ここ半年ほどで若返った吉原のチョンの間へレッツ・ゴー!
なかにはマジに、もうドップリと居続けを決めてみたくなるような女の子もいる。いや多い!東京になんか帰りたくなくなるような子に記者も何回か遭遇したことがある。
ところでコザ吉原に行くには鉄道のない沖縄のこと那覇からだとバスで行くかタクシーで行くかがベストウェイだ。間違っても自分で運転してなどとは考えないほうがE。
国道53号線を北上してコザへ。おおよそ小一時間で着く。目指すはコザ十字路という交差点だ。
その一画の奥まった高台が名にし負うコザの色街である。あまり夕方早くだと女の子も少ないし、歩く客もそう多くはない。
沖縄はすべてがスロースローのゆっくりタイム。急いでEことなど何もないのだよ。
一方の那覇の栄町も同じである。ま、ゆっくりと上がる店を探すことだ。それにこちらには24時間営業の連れ出しスナックもあったりして、 さすが県庁所在地というか都市の遊び場という感じがしないでもない。ただ栄町は吉原のように一区画というか街自体が一塊になっていなくて、それとなくの古い色街風である。
御当地のメリットは街の中心にある点だ。ともかく那覇市内からならタクシーで十分内外で大抵は着いてしまう。 いつどこでシたくなっても、突然ムラムラきても、スケベなことを急激に思い立っても、すぐに行ける。迷うことも躊躇する間もなく目的地に到着してしまうのだ。
ここは実にコンビニエンスであってコンフォタブルな遊び場である。そこに若くて可愛いお嬢ちゃんたちがチラリホラリと増えてきたのだからたまらない。
そのせいで、これまでは客も年配客ばかりだったのが、最近では若いサラリーマンや営業マンが夕方ともなると仕事帰りに立ち寄るなんて図式が一般的になりつつあるようだ。
そうなると街全体の雰囲気も明るく華やいでくる。かつてのようなうす暗くて、どこかうらぶれた落ち目の三度笠の栄町ではない。
こちらで遊ぶには、いきなりチョンの間ではなくて連れ出しスナックを経由するか、街の暗がりに出没するポン引きのオバさんに頼っちゃうのが楽である。それでいてボッタの噂はあまり聞かない。
…というわけで真栄原はしばしお休みの季節に入ってしまったけれど、その代わりコザの吉原と那覇の栄町それに波の上が元気になったので何よりである。
これを称してフーゾクの“モグラ叩き”現象という。なんたって人間のいる限りフーゾクは不滅なのであります。
冬の寒い時期には暖かい沖縄でおでんを食べて、泡盛飲んで、お姐ちゃんとひと遊びというのもオツでげす。