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裏風俗ぶらり旅

日本全国を旅する風俗評論家・岩永文夫氏が各地の裏風俗や温泉、酒、うまいもの、観光地などを紹介する旅情いっぱいのコラムです!

23.旭川(北海道)

初雪と人肌に誘われて・・・ 若返る北国の裏フーゾク

初雪降る色街へでかけよう

今年の北海道は、冬がやって来るのが殊のほか早いようで、9月には例年よりも一カ月も早い初雪が旭川の町に降ったという。そんな北の国からの便りを聞いたら、何はともあれご当地に行ってみたくなってしまった。

秋から冬に足早に移っていく北国の、それも都会の場末にある。フーゾク街というほどは広くもなく、店の数も少ないフーゾク地区のウラサビれた雰囲気は何物にも代えがたい趣がある。
ましてや、さっき知りあったばかりの女の子と連れだってビチョビチョと霙(みぞれ)の降るなかを肩寄せながら、近くにあるラブホと呼ぶにはおこがましいような古びた旅館に入っていく。演歌の世界だね、全く。

というわけで、記者はそのような光景を思い描くなり、一気に旭川の町へと飛んだのである。本当は、時間さえあるのなら東京から新幹線も使わずに、特急列車で沿線の景色を見ながら丸一日かけて遊びに行きたいところなのだが、そうもいかない。だから行動展示で知られる旭山動物園にも寄らず、かといってサンロク街といわれるご当地の繁華街をブラつくこともせずに、いきなし南8条にある稲荷小路へと突入しようとしたのである。

北国3番目の都会での“たしなみ”

ところで旭川は、仙台、札幌に次いで北日本では三番目に大きな都市なのである。だから、キッチリ動物園もあれば繁華街もあるのだ。でもそれって、あまり記者には関係ないけどネ。記者にはフーゾクさえ在ればそれだけで結構なのだが。
でも、南8条にせっついて駆け込む前に、ちょいとあたりを見回してからでも、そう遅くはないだろう。だって、腹も減ってきたし、軽く一杯地酒もやっつけてみたいしで。

毎度恒例地酒セレクション「男山」
毎度恒例地酒セレクション「男山」

そこで思わずサンロク街で寄り道をすることにした。こちらやはり北国第三番の都会だけあって、盛り場の賑わいはさすがである。飲み屋もそれなりの数あるようだ。その中の一軒にふらり入ってみる。

まず、頼む酒は旭川の地酒で「男山」だ。この酒は、ご当地が本家なのだが、全国に何と二十数軒の「男山」を独立して名乗る酒蔵がある。そのくらい美味くて人気のある酒なのだ。これを飲まない手はないでしょう。
そして、つまみには地のもの海のものを問わず、北海道ならではの美味佳肴(びみかこう)が、いくらでもある。
そうそう、ここで腰を落ち着けてしまったら稲荷小路が遠くなってしまう。一つ本来の目的である、南8条へ向かうことにしよう。

移動組が混ざりチョンの間に変化

その前にご当地の、お遊び事情などをば軽く触れておくと、これから行く稲荷小路は、かつての赤線だったところ。今でも売りはチョンの間である。
それ以外にサンロク街の付近の南3条の4丁目とか7丁目にある本サロ、それに市内に3軒あるソープ。ついでに20軒はあるだろうデリヘルといったところか。

にしても、フーゾク店の数は決して少なくはないだろう。それもそのはずで旭川といえば明治時代の屯田兵以来の、軍都でもあるのだ。現在も、北の守りの自衛隊がいる。となれば、暇よりも体力を持て余している若者たちがウヨウヨいるわけで、お客さんには事欠かない。
それに若い客が多いせいか、それとも北海道経済の景気が良くないせいか。ともかく、こちらのフーゾクのお値段は安い。稲荷小路が30分で1万円が相場なら、サンロク付近の本サロは30分7000円だという。デリヘルだって60分1万円で、本チャンを希望するならプラス5000円でOKである。

だから記者は、旭川へ行こうと思い立ったら、いつも迷わずに出向くことにしている。それに昨年あたりから、かなりチョンの間街も変化しているのだ。
去年の夏に、あの札幌の豊平川の近くにあった会館に手が入ってしまい、そこにいた女の子たちは、月寒(つきさむ)の本サロか旭川の稲荷小路に民族移動をした。
それまで南8条といえば、熟女か熟女の人妻か、いずれにしてもお年を召されたご婦人の方々しかいなかった。だから土地のスケベなオジさんたちですら、安くても近づかずに敬(けい)して遠ざけるような遊び場であった。それが、ここにきて札幌からの移動組が混ざってから、それなりに平均年齢が下がりだした

若い色香で北の夜を楽しむ

てなわけで記者は、ある程度(まったくではない。念のため)ルンルン気分で、心懐かしささえ感じられる木造二階建ての古びたスナック風の店を覗いてみた。
ギギーッと木製のドアを押し開いてなかにチン入した。ここで、これまでだと40〜50代の女性が店の奥のソファから顔だけ出して「イラッしゃーい」の挨拶が飛んでくるはずなのだが。

今回は違っていた!こちらを待ち兼ねていたように、暗い奥から飛びついてきたのは、まだピチピチプルンのボデイをして、とてもいい香りのメグミちゃんであった。
ウ〜ン若いってことはボデイは弾力的、そして体臭は高価な香水を使ってもいないのに男のスケベ心を誘ってくれる芳香を放っているのである。
ここから先は、どう話をつけたかの記憶も定かでなく、店の外階段を上ってお二階のメグミちゃんの仕事場に直行したことまでは・・・

ウ〜ン後は、おぼろの北国・旭川の素敵な夜でした。あのぉ、ついでに付け加えておくと、次の日も、再びメグミちゃんに会いに行きました。マルッ!

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